Webライターに興味はあるけど、実際どんな仕事なの?
Webライターになりたいけど、自分に合っているか不安で始めようか迷っている
Webライターの仕事に興味はあるものの、一歩踏み出すのに躊躇している人は多いのではないでしょうか。
Webライターは、場所や時間を選ばずに働ける自由度の高い仕事であり、未経験からでもスタートしやすい魅力があります。しかし一方で、収入が安定しにくい、ライバルが多いといったデメリットも存在します。
本記事では、Webライターの仕事の魅力やメリット・デメリット、向いている人の特徴をわかりやすく解説します。
メリットとデメリットの両方を理解して、Webライターという仕事が、あなたにぴったりな働き方かどうか、判断する材料にしてもらえれば幸いです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
記事監修
株式会社メイカヒット代表。
副業Webライターを1年経験後に独立。現在は取材ライターを中心にSEOやコラムなどさまざまな案件をこなす。独立後にWebライターとして月収100万円超え。
上場企業の社長取材や、行政が行った大規模イベントの取材など実績が豊富。
Webライターとは
Webライターとは、依頼主から指定されたテーマや文字数、内容に沿って、Webサイト上に掲載される記事の文章を作成する仕事です。
具体的には、企業のWebサイトに掲載されるコラム記事やネット広告の文章、ECサイトの商品説明文など、幅広い内容の執筆を行います。
さまざまなジャンルの文章を執筆するため、テーマについて知らないことがあるときは、インターネットや書籍でのリサーチが必要です。
場合によっては実際に足を運んで調べることもあり、リサーチから構成作り、執筆、修正までの記事を仕上げるために必要なすべての作業がWebライターの仕事に含まれます。
Webライターのメリット
Webライターとして働くメリットを6つ紹介します。
好きな場所と時間で働ける
Webライターの大きなメリットは、自分の好きな場所や時間を選んで仕事ができることです。
インターネットとパソコンがあればどこでも仕事ができるので、自宅はもちろん、お気に入りのカフェでゆっくりコーヒーを飲みながらでも働けます。
働く場所にも時間にも制限されないため、海外で旅行をしながら仕事をしている人もいます。
働く場所や時間を自由に選べることはWebライターにとって大きな魅力の一つです。
未経験から始めやすい
次にWebライターのメリットとしてあげられるのが、経験や資格がなくても始められることです。
ライティングが未経験であっても「正しい文法の文章が書ける」「主語述語や句読点を適切に使える」などの文章力があれば、年齢も性別も関係なく始めることができます。
また、Webライターの仕事は幅広く、スキルが低くても応募できる案件が多数あるので、多くの人が未経験からスタートしています。
特別な資格が必要なく、誰でも気軽に始めやすいのが、Webライターの特徴です。
少ない初期投資で始められる
Webライターになるために、特別な費用や設備は必要ありません。
パソコンとインターネット環境があれば、初期費用なしですぐにでもスタートできます。
仮にパソコンを持っていなくても高性能のパソコンは必須ではないため、動画編集のような他の副業よりも少ない初期投資で始めることが可能です。
このように少ない初期投資で始められることも、Webライターのメリットの一つです。
自分のペースで仕事ができる
Webライターは柔軟な働き方ができるので、自分のペースで仕事を進められます。
Webライターの仕事は案件ごとに納期や文字数が決まっているため、自分のスケジュールに合わせて仕事量を調節することができます。
また、朝型・夜型といった生活リズムに合わせて時間を自由に使え、案件の量や難易度を自分で選べるので、副業や主婦の方にも適した働き方です。
自分に合った案件を選び、マイペースに取り組めるため、自分のペースで働きたいと考えてる方には非常に魅力的な仕事といえるでしょう。
副業に向いている
先述のとおり、Webライターは時間と場所を選ばずに働ける仕事です。
そのため、本業を継続しながらスキマ時間に始めることができるので、副業としても最適です。
Webライターの経験を積むことで、文章力やコミュニケーション能力が向上し、副業だけでなく他のキャリアやビジネスに展開することも可能です。
自分に合っているか見極めるために、まずは副業から始められるのもWebライターのメリットです。
本業にも生かせる知識やスキルが身につく
Webライターの経験を積むと、さまざまな知識やスキルが自然と身につきます。
ライティングスキルはもちろん、Webライターは執筆内容に関する情報をリサーチする必要があるため、情報収集能力も上がっていきます。
他にも、SEOに関する知識や営業力、提案力、Webマーケティングの知識など多岐にわたるスキルの習得が可能です。
身についたスキルは本業や転職、独立などの場面でも活かせるので、無駄になることはありません。
自分次第で高収入を目指せる
Webライターは、自分の行動次第で高い収入を目指せる仕事です。
手軽に始められるにもかかわらず、作業した分だけ収入を得られるため、実績を積みながらスキルを磨くことで誰でも収入アップを目指せます。
実際に、Webライターになって1年で月収数十万円を稼いだ人もいます。
今よりも報酬の高い仕事に挑戦することで、自分次第でいくらでも収入を伸ばしていける仕事です。
Webライターのデメリット
続いて、Webライターのデメリットについても6つ紹介します。
最初のうちは収入が低い
Webライターを始めたばかりのときは、文字単価の安い案件しか獲得できないこともあるため、収入が低くなりがちです。
慣れないうちは一つの記事を仕上げるのに予想以上に時間がかかるため「何日もかけて執筆しても時給換算するとかなり低い」といったこともあります。
初心者OKの案件は文字単価が安いので、3000文字の記事を執筆しても数百円ということもあるでしょう。報酬が少なすぎて割に合わないと感じ、挫折するWebライターもいます。
最初のうちはほとんど収入は得られないというデメリットを認識して、執筆に慣れるまでの数ヶ月間は諦めずに続けましょう。
テクニックを学んでコツコツ実践し続けることで自然と書くスピードや質は上がり、時給も上がっていきます。
案件の獲得に苦労する
会社員とは違い、Webライターの仕事は自分で案件を獲得する必要があります。
初心者のWebライターは実績がないため、自分の強みをアピールしにくく、最初の案件獲得には苦労しがちです。
案件に応募しても獲得できるとは限りませんし、返信すらないこともあります。
高単価で魅力的な案件は有資格者しか応募できなかったり、難しいテーマの案件だったり、納期の設定が短かったりするので、初心者にとってはハードルが高く、応募自体をためらう人もいるでしょう。
始めたばかりの時期がもっとも大変ですが、採用されるまで応募し続ける覚悟で乗り切りましょう。
継続的な学習と経験を積むことで少しずつ案件を獲得しやすくなっていきます。
知らないジャンルだと作業に時間がかかる
Webライターはさまざまなジャンルの記事を書く機会がありますが、知識のない分野について書くときは作業スピードが落ちやすいです。
知らないテーマについて執筆する場合、事前のリサーチや考えをまとめる時間に加えて、専門用語の理解や内容の正確性を確保するための確認作業も増えるため、作業効率が大幅に低下します。
場合によっては、キーワードそのものの意味から調べることもあるでしょう。
書き始めてみたら思ったより難しく、予想以上に時間がかかってしまうこともあります。時間がかかると時給換算額が減り、ひとつの案件への負担が大きく感じられるかもしれません。
知らないジャンルへの挑戦を面倒に感じるのではなく、執筆できるジャンルが一つ増えたとポジティブにとらえリサーチや執筆を楽しみながらできると、Webライターとしての競争力を高めることにつながります。
収入が安定しにくい
なかなか収入が安定しないこともWebライターのデメリットとしてあげられます。
Webライターの報酬は固定給ではなく案件ごとのため、文字単価や執筆スピードによって収入が変動します。
毎月依頼されていた案件が急に打ち切られることもあり、案件がなくなれば収入の減少に直結します。仕事量が月によって変動するため、収入は不安定になりがちです。
クライアントの都合で継続案件が終了することもあるため、収入を安定させるには常に新しい案件を探す必要があります。
Webライターとして安定した収入を得るには、特定のクライアントに依存するのではなく、複数のクライアントから仕事を受けて常に3〜5人程度と取引しておくことが重要です。
スケジュール管理が大変
Webライターの仕事には必ず納期があります。
Webライターは働く時間が決まっていないからこそ自己管理能力が求められ、納期に間に合うように自分で作業時間やペース、スケジュールを決める必要があります。
スケジュール管理ができていないと納期遅れにつながり、クライアントに迷惑をかけてしまいます。
納期の遅延が続けば仕事を打ち切られる可能性もあるため、、納期の厳守とそのためのスケジュール管理は必須です。
最初のうちは執筆にかかる時間がどのくらいか予想しにくいので、少なめの作業量から始めましょう。経験を重ねるうちに、自分の執筆スピードを把握できるようになり、納期に間に合わせる自信がついてきます。
複数の案件を同時に抱える場合、締切に余裕をもって受注することが大切です。
確実に納期を守れるように締切の1~2日前には作業を終えられるよう計画を立て、早めに取り組むことを意識しましょう。
案件が少ないうちから計画的に取り組んでおくと、仕事を増やして案件を同時に進めることになってもスムーズに回せるようになります。
ライバルが多い
Webライターの仕事は、誰でもすぐに始められるため参入障壁が低く、ライバルが多く存在します。
未経験からでも始められることから、Webライターは副業として人気が高く、多くの人が挑戦するため、仕事の量が限られ競争が激しくなる傾向があります。
条件のよい案件は競争率が高く、初心者は経験豊富なライターに負けることも少なくありません。
案件をなかなか獲得できなくても、あきらめずに応募を続けることが大切です。
一流ライターもかつては初心者でした。実績がないうちは、案件を一つでも多くこなして評価を高め、ポートフォリオを充実させることで実力アップを図りましょう。
しっかりスキルを身につけ、経験を積んでいるWebライターは意外と少ないため、実績や経験を積むことでライバルとの優位性を築くことができます。
「ライバルが多いからやめよう」と考えるのはもったいないです。あきらめずに努力し、ライバルと差をつけられるWebライターを目指しましょう。
Webライターが向いている人
次は、どのような人がWebライターに向いているのか、その特徴や適性を3つご紹介します。
好奇心が旺盛な人
Webライターに向いている人の特徴の一つは、好奇心が旺盛な人です。
Webライターが執筆する記事のジャンルはとても幅が広く、依頼内容によってはまったく知らないジャンルについてもリサーチして執筆することがあります。
Webライターの仕事はリサーチが大きな割合を占めるため、リサーチを通して知識や情報を取り入れることを楽しめる人は、Webライターに適しているといえます。
好奇心があると「これはどういう意味なんだろう」といった疑問を持ちながら情報を集められるので、たとえ最初はあまり関心のないテーマや案件でも、調査を進めるうちに「面白い!」と感じて、より深く理解することが可能です。
その結果、読者の興味を引く記事が書けるようになります。
新しい物事や考え方に興味を示し、知識の幅を広げることを楽しめるような好奇心の強さは、Webライターにとって大きな強みといえるでしょう。
文章を書くことが好きな人
Webライターの仕事は、文章の読み書きと密接な関係があるため、文章を書くのが好きな人ほどWebライターに向いています。
文章を書くのが得意でなくても、あまり心配はいりません。
読書が好き、日記を書く習慣がある、ブログを書いている、仕事で報告書を褒められたことがある人などは、自分では得意だと思っていなくても素質を持っている可能性があります。
Webライターの日々の仕事はリサーチや構成づくり、文章の執筆といった地道な作業が中心です。
文章を書くことを楽しめる人であれば、この仕事を長く続けていくことができるでしょう。
記事を書いていくうちに少しずつ経験値は上がっていくので、文章を書くことに抵抗がないのであれば、積極的にチャレンジしてみましょう。
黙々と作業ができる人
Webライターの仕事は、記事のリサーチや執筆など、一人で行う作業がほとんどです。
基本的に一人でパソコンと向き合い、一日中記事を書くため、誰とも会わずに黙々と仕事をすることになります。
人とかかわる機会が少なくなるので、長時間一人で集中して作業できる人はWebライターに向いています。
Webライターの仕事は、地道な作業の連続です。コツコツと地道な作業を続けられることは大きな強みです。
一人で黙々と作業することが苦にならない人は、長時間の集中力を維持しやすく、地道な作業にも耐えられる強みがあるため、Webライターとして適性が高いでしょう。
Webライターの魅力
ここからは、あらためてWebライターの仕事の魅力をまとめてみました。
多くの人が感じるWebライターの魅力は以下の3つです。
自由な働き方ができる
Webライターの魅力はなんといっても、いつどこで働くかを自分で決められる自由度の高さでしょう。
Webライターの仕事は基本的にオンラインで完結するため、パソコンとネット環境さえあればどこでも作業できます。時間も場所も選ばないので、いつ作業をしてもよく、納期さえ守れば自分のペースで仕事ができます。
9時〜17時などの固定時間はなく、早朝や深夜でも好きな時間帯に作業可能で、時間の制約がありません。
フルタイムで働くことが難しい人でも空き時間に作業できるので、1日2〜3時間だけ働くといったことも可能です。仕事の量を調節して、子育てや介護をしながら自分のペースで仕事をしている人もいます。
働き方や時間帯が決められている会社員と比べると自由度が高く、ライフスタイルに合わせて働くペースを自分で決められるところが大きな魅力といえます。
多様な知識とスキルを得られる
Webライターはさまざまなテーマに関する記事を書くため、幅広い分野の知識が自然と増えていきます。
新しいジャンルやテーマを経験することで多角的な視点を持つことができ、特定のテーマや業界に特化したライティングを行うことで、専門的な知識も深まります。
また、執筆に欠かせないリサーチ力はもちろん、専門知識、文章力、構成力、コミュニケーション能力など、多方面でのスキルアップが期待できます。
継続的に文章を書くことでライティングスキルが磨かれるため、Webライターの仕事だけでなく、ほかの仕事やプライベートでも成長を実感できるでしょう。
Webライターとして活動することで、多様な知識とスキルが自然と身につき、将来の仕事の幅が広がることにもつながります。
収入をコントロールしやすい
Webライターの仕事は、案件ごとの報酬が約束されているので、受注する案件数を増減させることで収入を柔軟に調整できます。
ブログやSNSでの情報発信は、毎日更新しても収入を得られるとは限りませんが、Webライターの仕事は書いた分だけ確実に収入を得られます。
スキルアップや専門性を高めることで、より文字単価の高い案件を獲得できれば、作業量は変わらなくても効率的に稼ぐことも可能です。
真摯に仕事をすることでクライアントの信頼を得て継続案件を獲得できれば、長期的に安定した収入も期待できます。
Webライターは、自身のスキルや時間、案件の選択などで収入をコントロールしやすいため、ワークライフバランスを保つことができる職業といえます。
Webライターを本業にすることは可能
Webライターと聞くと副業のイメージが強いかもしれませんが、独立して本業として稼ぐことも可能です。
Webライターはスキル次第で稼げる仕事です。個人事業主として開業する人も多く、パソコンやインターネット回線の費用を経費にできるなど、会社員にはないメリットがあります。
将来独立を考えている人は、まずは副業から始めて徐々に収入を増やしていくのがおすすめです。
副業の段階からしっかりとスキルを身につけながら専門性を高めたり、ポートフォリオを充実させることで、より高単価の案件に挑戦していきましょう。
クライアントの信頼を得て、長期継続案件を獲得することも重要です。
継続的なスキルアップと計画的な努力で、中長期的にキャリアを形成していきましょう。
まとめ
Webライターのメリット・デメリットや、Webライターに向いている人などについて解説しました。
Webライターは数多くのメリットがある仕事です。デメリットもありますが、始めやすさや自由度の高い働き方は多くの人にとって魅力的といえます。
なかでも、パソコンひとつで未経験からでも始められるところは大きなメリットです。
その分ライバルは多くいますが、スキルと努力次第で誰でも稼げるようになります。
まずは実際に始めてみることをおすすめします。この記事を参考にぜひ行動してみてください。
元金融機関勤務Webライター。自由度高く楽しく働く!を目指して未経験・スキルなしからライティングを学び、副業Webライターとして活動中。