「仕事は増えてきたのに、一人で回すのはそろそろ限界かもしれない」
「大きな案件の相談をもらっても、自分だけでは受けきれずに断ってしまう」
そんなふうに感じているフリーランスは少なくありません。
一人で受けて一人で納品する働き方は、自由な反面、使える時間で仕事の量が決まります。その限界を越える方法の一つが、得意の違う人とチームを組むことです。
この記事は、すでにフリーランスとして仕事をしている人に向けた内容です。チームを組むメリットと気をつけたいこと、相手の見つけ方と始め方を、メイカラの勉強会の実例とあわせて紹介します。例はライターの話が中心ですが、デザインや広告運用、SNS運用など、ほかの仕事でも考え方は同じです。
記事監修
株式会社メイカヒット代表。
2020年に副業でブログを始めて2年で月収100万円達成。
Webライターとしても上場企業のLPやコピーライティングの経験もあり。
現在はSEOを中心としたマーケターとして取引企業150社以上、顧問先5社。


株式会社メイカヒット代表。
副業Webライターを1年経験後に独立。これまで上場企業を含めて幅広いジャンルのSEO記事やコラムを1,000本以上執筆した。
現在は年間150名以上に取材を実施する、日本インタビュアー協会認定インタビュアー。取材を通じて人や企業の価値・想いの言語化に貢献している。
フリーランスのチームとは?得意の違う人が組んで仕事を受ける働き方

フクロウ教授フリーランスのチームは、会社をつくらなくても組めます。案件ごとに得意な人が集まり、役割を分けて納品する形が多いです。
一人では受けられない仕事を、分担して受ける
フリーランスのチームは、ライター、デザイナー、ディレクターなど、得意なことが違う人が集まって一つの仕事を受ける働き方です。一人ひとりは独立したまま、案件ごとに役割を分けて進めます。
2026年7月の相談会で、Aさんはホームページを作る仕事を例に出していました。一人では難しい仕事でも、デザイナーやライター、ディレクターで役割を分ければ受けられる、という話です。
クライアントさんの側から見ても、文章とデザインを別々の人に頼むより、まとめて任せられるほうが手間はかかりません。一人では断るしかなかった相談が、チームなら受けられる仕事に変わります。
フリーランスのチームの主な形
チームといっても、組み方はいくつかあります。いまの自分の働き方に近いものから考えてみてください。
| チームの形 | どんな組み方か | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 案件ごとに組む | 依頼が来たときに、必要な得意を持つ人に声をかける | まずは小さく試したいとき |
| いつものメンバーで組む | 決まった数人で、窓口や役割を固定して受ける | 同じ種類の仕事が続くとき |
| 外注・紹介し合う | 自分が受けた仕事の一部を頼む。受けきれない仕事を紹介する | 忙しさに波があるとき |
| 会社にする | 法人をつくり、契約や責任を会社でまとめる | 取引の金額や人数が大きくなったとき |
最初から会社にする必要はありません。案件ごとに組むことや、外注・紹介し合う関係から始める人が多いと思います。
おさるくんチームって、会社みたいにきっちり決まったものじゃなくてもいいんだね。
フリーランスが一人で働く限界は、使える時間で決まる

フクロウ教授「頑張っているのに収入が伸びない」と感じるのは、スキルではなく時間の問題であることが多いです。
一人では「時間×単価」でどこかで頭打ちになる
メイカラ代表の久保田は、2026年9月30日のYouTubeライブで、これからの働き方の一つに「一人でやらずに組む」を挙げていました。一人でやると、自分の時間と単価をかけた分でどこかで頭打ちが来る、と言います。
最初は収入が上がってきたけれど、あるところから伸びなくなった。久保田は、そういう経験をしている人は多いのではないか、と問いかけていました。
一日に使える時間は誰でも同じです。単価を上げる工夫をしても、受けられる仕事の量そのものは増えません。一人で働く限界は、努力の量ではなく時間の量で決まります。
一人でスキルを広げ続けるのにも限りがある
時間の壁を越えようとして、できることを増やす人もいます。文章に加えてデザインも、入稿や分析も、と広げていくのは良い方法です。
ただ、全部を一人で身につけるには時間がかかります。2026年6月の相談会で、Aさんが大事だと挙げたのは、一人で戦わないことでした。デザインができる人、ライターができる人、事務ができる人が組むと、クライアントさんに出せる価値が増える。自分一人で広げるのが大変なら、仲間と組んで補い合えばいい。Aさんはそう考えています。
全部できるようになるまで待っていると、目の前の相談を逃してしまうかもしれません。足りないところは仲間に頼る、という選び方もあります。
おさるくん全部ひとりで覚えなくても、得意な人と組めばいいのか。
フリーランスがチームを組むメリット

フクロウ教授チームを組むと、受けられる仕事の大きさだけでなく、働き方そのものも変わってきます。
まとめての依頼や、大きな仕事を受けられる
いちばん分かりやすいメリットは、受けられる仕事の幅が広がることです。記事を1本書く仕事だけでなく、メディア全体の記事づくりのように、まとまった依頼も相談しやすくなります。
2026年9月の相談会で、Aさんはライティングとディレクションの掛け合わせを例に出していました。企画を考え、ほかのライターさんに依頼し、スケジュールと品質の確認までできると、チームで複数の記事を納品できる立ち位置になれる、という話です。
Aさん自身も、ライティングから始め、デザイン、ディレクションと、必要になるたびに仕事を広げてきたと振り返っていました。チームで受けるようになると、自分の役割も「作業をする人」から「仕事全体をまとめる人」へ少しずつ変わっていきます。
自分の強みを、周りの目で見つけてもらえる
一人で仕事をしていると、自分の強みは意外と見えにくいものです。当たり前にやっていることほど、価値だと気づけません。
自分だけではなかなか気づけないけれど、周りから見たら価値になっていることが眠っている。Aさんは同じ回でそう言い、分からなければ誰かに聞いてみてもいい、とも添えていました。
チームで一緒に仕事をすると、「この部分はあなたにお願いしたい」と言われる場面が出てきます。そうした声から、自分が組んだときにどんな役割を持てるかが見えてくるでしょう。
おさるくん自分では普通だと思ってたことが、人から見ると強みだったりするんだね!
相談できる相手がいて、一人で抱え込まずにすむ
チームの仲間は、仕事を分け合う相手であると同時に、相談できる相手でもあります。急な修正で手が回らないときや、体調を崩したときに、代わりに動いてもらえる安心感は大きいものです。
フリーランス協会の「フリーランス白書2026」によると、フリーランスが仕事を見つける経路の1位は「人脈(知人の紹介含む)」で68.3%でした(2025年11月調査・1,426人)。仲間とのつながりは、心の支えになるだけでなく、仕事の入り口にもなっています。
自分では受けきれない仕事を仲間に紹介し、仲間からも紹介してもらう。そうした関係ができると、仕事の波にも落ち着いて向き合いやすくなります。
フリーランスの協業で気をつけたいこと

フクロウ教授チームのもめごとの多くは、始める前に決めておけば防げます。気まずくなる前に、言葉にしておくのがコツです。
窓口と責任の持ち方を、始める前に決める
フリーランスのチームは、会社ではない集まりであることがほとんどです。そのため、誰がクライアントさんとやり取りし、問題が起きたときに誰が受け止めるのかが、あいまいになりがちです。
クライアントさんとの窓口は一人に決めておくと、連絡の行き違いが減ります。契約を窓口の人がまとめて結ぶのか、メンバーがそれぞれ結ぶのかも、始める前に決めておきましょう。
メンバーの一人が急に動けなくなったときに、誰が代わりに入るかも話しておくと安心です。「誰が・どこまで責任を持つか」を、仕事が始まる前に言葉にしておきましょう。
お金の分け方と作業の範囲を、言葉にしておく
お金の話は切り出しにくいものですが、あとから話すほど気まずくなります。報酬をどう分けるか、窓口の人の手間をどう考えるかは、最初に決めておくのがおすすめです。
あわせて、誰がどこまで作業するのかも書き出しておきましょう。「修正は何回までか」「画像はどちらが用意するか」など、境目になりやすいところほど、チャットやメモに残しておくと安心です。
契約や税金の扱いで迷うときは、税理士などの専門家に相談してください。メンバー同士で決めたことは、口約束にせず文章で残しておくと、あとから確かめられます。
得意なことが重なる人ばかりで組まない
チームを組むなら、得意なことが違う人と組むほうが力を出しやすくなります。ライター同士だけで組むと、受けられる仕事の種類はあまり増えません。
ライターとデザイナー、ディレクターとSNS運用のように、得意が違うと役割も分けやすくなります。誰がどの仕事を持つのかで迷う場面も減るでしょう。
おさるくん仲のいい人と組みたいけど、同じ仕事の人ばかりかも…。
フクロウ教授仲の良さはとても大事です。同じ仕事の仲間からも、別の得意を持つ人を紹介してもらえるかもしれません。大丈夫!
チームを組む相手の見つけ方と始め方

フクロウ教授チームの相手は、いきなり探すより、ふだんのつながりの中から見つかることが多いです。
学ぶ仲間・相談できる仲間・仕事仲間の順に信頼を積む
2026年7月の相談会で、Aさんはチームには3つの段階があると話していました。学ぶ仲間、相談できる仲間、そして仕事仲間です。最初からすぐに仕事を頼むことはなかなかないので、少しずつ信頼を積み重ねていく順番が大事だと言います。
信頼というと、すごい実績が必要だと思われがちです。ただ、Aさんは、約束した時間を守る、返信をきちんとする、分からないことは素直に質問する、勉強会に参加する、仲間を応援する、といった小さな行動もすべて信頼につながると話していました。
チームを組みたい相手がいたら、まずは一緒に学び、相談し合う関係から始めてみてください。仕事を一緒にする相手は、ふだんの小さなやり取りの中で選ばれていきます。
小さな仕事を一緒にやってみる
いきなり大きな案件を一緒に受けるより、まずは小さな仕事で組んでみるのがおすすめです。記事の画像だけを頼む、バナーの文章だけを手伝ってもらう、といった形なら、お互いの進め方を知るきっかけになります。
声をかけるときは、相手が断りやすい形で伝えると、関係を壊さずにすみます。〇〇の部分は、自分の状況や相手との関係に合わせて置き換えてください。
〇〇さん
いつもSlackでの投稿を楽しく拝見しています。〇〇です。
実は、いまお受けしている〇〇(例:地域のお店のブログ記事)の仕事で、記事に入れる画像をお願いできる方を探しています。〇〇さんの〇〇(例:やわらかい色づかいのデザイン)が、このお店の雰囲気に合いそうだと感じて、ご連絡しました。
まずは〇月に〇本ほど、お試しのような形でご一緒できたらうれしいです。報酬や進め方は、〇〇さんのご都合を伺ってから決めたいと考えています。
もしご都合が合わなければ、遠慮なくお断りください。ご検討いただけたら幸いです。
一度組んでみると、返信の速さや仕事の進め方が合うかどうかが分かります。合うと感じたら、次は少し大きな仕事で声をかけてみましょう。
自分の得意と、手伝ってほしいことを言葉にしておく
チームの相手を見つけやすくするには、自分が何を得意としていて、何を手伝ってほしいのかを言葉にしておくことも大切です。プロフィールやSNSの最初の一文に書いておくと、声をかける側も迷いません。
「取材記事が得意。画像やデザインをお願いできる人を探しています」のように、得意と探している相手を並べておくと伝わりやすくなります。周りの人に、自分の強みは何だと思うかを聞いてみるのも一つの方法です。
仲間のつくり方や、コミュニティの選び方は、こちらで紹介しています。

「一人でやらずに組む」働き方は、できるところから始めればいい

フクロウ教授チームを組むのは、得意な人だけのものではありません。自分に合う距離感で、少しずつ始めれば大丈夫です。
チームでやるほうが、仕事は大きく育ちやすい
久保田は同じライブで、AIで作業の時間が減った分を何に使うかについて、「仲間と組んで大きく動く」ことを挙げていました。個人でやるより、チームでやったほうが事業は大きく成長する、というのが久保田の考えです。
デザイン、文章、営業など、自分が得意な領域を受け持ってチームで進めると、一人では届かなかった大きさの仕事に手が届くようになります。チームのメンバーがそれぞれAIを使いこなせば、できることはさらに広がっていくでしょう。
メイカラのサロンでも、会員同士でチームを組み、企業のAI導入を支える仕事が生まれました。サロンから生まれたチームの例は、こちらで紹介しています。

組むのが苦手なら、相談し合う関係からでいい
とはいえ、人と組むことに苦手意識がある人もいると思います。久保田も、人と組むのは選択肢の一つで、組むのが無理な人や苦手な人はやらなくていい、と話していました。そのうえで、一人のままだと上限は来る、とも添えています。
いきなりチームを組まなくても、相談できる仲間を一人つくるだけで、働き方は変わります。一人でやると結構きついけれど、仲間がいると一気に進む。久保田のこの言葉は、相談し合う関係から始める一歩にも当てはまるのではないでしょうか。
フクロウ教授チームは「誰かと組むこと」より先に「一人で抱え込まないこと」から始まります。
自分がどれくらい一人で抱えているかは、自分ではなかなか見えません。いまの働き方を、一度タイプで確かめてみるのも一つの方法です。
一人で抱えがちな働き方か、タイプでわかる
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フリーランスのチームでよくある質問
- フリーランスがチームを組むと、稼げるようになりますか?
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チームを組めば収入が増える、と言い切れるものではありません。ただ、一人では受けられなかった大きさの仕事や、まとめての依頼を受けられるようになると、時間の限界で止まっていた収入が動き出すきっかけになります。報酬の分け方を最初に決めておくことが、長く続けるうえでの土台になります。
- チームで仕事をするなら、法人化したほうがいいですか?
-
案件ごとに組むくらいなら、法人にしなくても始められるでしょう。取引の金額が大きくなったり、メンバーが固定されて契約をまとめたくなったりしたときが、考えどきです。法人化の目安は、こちらで紹介しています。
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まずは、自分でなくてもできる作業を書き出し、信頼できる人に一部を任せてみるのがおすすめです。任せる経験を重ねることが、そのままチームづくりの練習にもなります。任せ方や依頼文の例は、こちらで紹介しています。
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募集から参加するのも一つの方法です。そのときは、窓口と責任の持ち方、報酬の分け方、作業の範囲がはっきりしているかを確かめてから参加すると安心です。可能なら、小さな仕事を一度一緒にしてみてから、続けるかどうかを決めましょう。
まとめ:フリーランスのチームは「一人で抱えない」ことから始めよう

- フリーランスのチームは、得意の違う人が組んで、役割を分けて仕事を受ける働き方
- 一人で働く限界は、努力の量ではなく使える時間で決まる
- チームを組むと、大きな仕事を受けられ、強みに気づけて、相談できる相手もできる
- 窓口と責任、お金の分け方、作業の範囲は、始める前に言葉にしておく
- 相手は、学ぶ仲間・相談できる仲間の中から、小さな仕事を通して見つかる
一人で頑張り続けるほど、限界は見えにくくなります。まずは相談できる仲間を一人つくるところから、自分に合う組み方を探していきましょう。
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