「AIで下書きを作ってみたけれど、直す時間がかかって結局あまり速くならない」
「どう指示を出せば、自分らしい文章になるのか分からない」
そんなふうに感じているWebライターの方は多いと思います。
AIライティングは、どのツールを使うかよりも「どの作業を任せて、どこを自分が持つか」で成果が大きく変わります。同じAIを使っていても、仕事が速くなる人と、手直しに追われる人に分かれるのはそのためです。
この記事は、すでにライターとして仕事をしている人に向けた内容です。AIライティングのやり方を5つのステップで整理し、そのまま使えるプロンプトの例と、質を落とさないための確かめ方を、メイカラの勉強会の実例とあわせて紹介します。例はライターの話が中心ですが、デザインや広告運用など、ほかの仕事でも考え方は同じです。
記事監修
株式会社メイカヒット代表。
2020年に副業でブログを始めて2年で月収100万円達成。
Webライターとしても上場企業のLPやコピーライティングの経験もあり。
現在はSEOを中心としたマーケターとして取引企業150社以上、顧問先5社。


株式会社メイカヒット代表。
副業Webライターを1年経験後に独立。これまで上場企業を含めて幅広いジャンルのSEO記事やコラムを1,000本以上執筆した。
現在は年間150名以上に取材を実施する、日本インタビュアー協会認定インタビュアー。取材を通じて人や企業の価値・想いの言語化に貢献している。
AIライティングとは?AIに任せる作業と、人が持つ作業

フクロウ教授AIライティングは、文章づくりの一部をAIに手伝ってもらう書き方です。どこまで任せられるかを知っておくと、やり方を決めやすくなります。
AIライティングとは:下書き・構成案・要約・校正をAIに手伝ってもらう書き方
AIライティングは、ChatGPTやClaudeのような生成AIに指示を出して、文章の下書きや見出しの案、要約、言い回しの直しなどを作ってもらう書き方です。
AIに頼めることは、大きく分けると4つです。本文の下書き、構成やタイトルの案出し、資料や文字起こしの要約、誤字や表現の校正。調べものを手伝ってくれるAIもあります。
どのAIも、数分で読みやすい文章を出してくれます。ただ、その文章がそのまま納品できる質かどうかは、また別の話です。
AIに任せやすい作業と、人が持つ作業
2025年6月の勉強会で、Aさんは、AIの出来を点数で表していました。本文のたたき台は、人によるものの50〜70点ぐらい。記事構成のたたき台は、本文に比べるとまだ低めで、40〜50点ぐらいの感覚だと言います。2026年6月のブログ勉強会でも、BさんはAIの出す文章を60〜70点ぐらいのたたき台と思ったほうがいい、と勧めていました。
| 作業 | AIに任せやすいこと | 人が持つこと |
|---|---|---|
| 調べもの | 情報を集める・要約する | 出典が正しいか確かめる |
| 構成 | 見出しの案を出す | 誰に何を伝えるかを決める |
| 本文 | 下書きを作る | 一次情報や体験を入れて仕上げる |
| 仕上げ | 誤字や言い回しを直す | 公開・納品してよいか判断する |
AIが速くしてくれるのは「作る」ところで、「決める」ところは人に残ります。表の「人が持つこと」に時間を使えるかどうかが、AIを使ったときの記事の質を左右します。
おさるくん下書きはAIに任せて、決めるのは自分なんだね。
使うAIは「軽くしたい作業」で選ぶ
AIライティングに使うツールは、ChatGPTやClaude、Geminiのような汎用のAIから、SEO記事向けの専用ツールまでさまざまです。調べものに時間がかかっているのか、下書きなのか、仕上げの校正なのか。軽くしたい作業によって、合うツールは変わります。
迷ったら、まずは汎用のAIを1つ無料で試し、いつも書いている記事のテーマで下書きを頼んでみるのがおすすめです。ツールごとの料金や無料で使える範囲は、こちらで比べています。

AIライティングのやり方5ステップ

フクロウ教授ツールより大事なのは、使い方の順番です。5つのステップで見ていきましょう。
1. 記事の「入り口」と「出口」を先に決める
メイカラ代表で、この記事の監修者でもある久保田は、2026年9月30日のYouTubeライブで、AIを使いこなすには「入り口と出口」をはっきりイメージできていることが大事だと語りました。誰の何のためにこの文章を書くのか(入り口)は、まず人が決めるもの。そのうえで、どんな完成の形にしたいのか(出口)までイメージできていれば、AIで作るものの質も上がると言います。
入り口と出口が決まっていて、これまで積み上げてきた成果物の見本があれば、AIの出す文章のレベルは高くなる、というのが久保田の考えです。反対に、行き先が分からないまま車に乗っても目的地には着かない、とたとえていました。
AIに頼む前に、読者と完成形を一文で書き出しておくだけで、出てくる下書きは変わります。手で書いていても面白くない文章はあるし、AIで書いても面白い文章は面白い。久保田は、そうも話していました。
2. 自分の書き方を言葉にして、AIに渡す
2つ目は、自分がふだんどう書いているかを言葉にして、AIに渡すことです。Aさんは2026年7月の勉強会で、AIの出力の良し悪しは、普段の自分の作業をどれだけ言語化できるかで決まると話していました。
たとえば、リード文の型、見出しの立て方、使わない言葉、よく直される点などを書き出しておきます。ブログ勉強会のBさんも、学んだことや体験、判断の軸を文字にしてためておき、AIに渡しているそうです。
Aさんは2025年6月の勉強会でも、AIライティングにはレベルがあると説明していました。AIに出力してもらうだけの「効率化」から始まり、目指すのは、自分のライティングのスキルをAIにきちんと伝えて、一緒に仕事を進める段階だと言います。
おさるくん自分のやり方をメモしておくほど、AIも自分らしく書いてくれるんだね。
3. 工程ごとに区切り、役割を分けて頼む
3つ目は、AIに工程ごとに区切って頼むことです。Bさんは、AIを一人の万能な存在として扱わないようにしているそうです。
Bさんの場合、ライター、編集、SEOを見る人、分析する人と、AIに役割を分けて指示を出しています。Bさんは、役割を切り替えるとAIが第三者の目線でチェックしてくれるので、指示がぶれにくいと考えています。
AIそのものを使い分けるやり方もおすすめです。Aさんは、文章はどれだけ試してもClaudeが圧倒的だと話す一方で、ChatGPTはゼロから作るのは苦手でも、すでにあるものを良くするのが得意だ、とも話していました。Claudeで下書きを作り、ChatGPTに見直しや言い回しの案を出してもらう、という組み合わせもできます。
1回のやり取りで「調べて、構成を作って、本文を書いて」と全部を頼むより、工程ごとに区切って頼むほうが、どこで質が落ちたかも見つけやすいはずです。Claudeで記事を作る手順は、こちらで詳しく紹介しています。

4. 数字・出典・タイトルは、自分で確かめて選ぶ
4つ目は、AIの出したものを確かめる工程です。Aさんは、公開前にやってほしい作業を2つ挙げていました。数字の出典が合っているかURLを開いて確かめる。AIが出したタイトルをそのまま使わず、より読まれそうなものを選び直す。
生成AIは、事実を調べて書いているわけではありません。それらしく見える数字や、存在しない資料の名前が混ざることもあります。数字は公的機関や公式サイトなどの元のページを開き、いつの情報かも確かめてから使いましょう。
クライアントワークでは、間違いの責任を負うのは納品した自分です。Aさんも、AIで作るのは下書きまでにとどめ、大量に自動で公開するのはやめてほしい、と呼びかけていました。
フクロウ教授AIの答えは「たたき台」です。数字と出典を確かめるところまでが、ライターの仕事です。
5. 浮いた時間を、人にしかできない仕事に回す
5つ目は、AIで浮いた時間の使い方です。Bさんの考えでは、1時間かかっていた作業が20分で終わったとしても、残りの40分は休む時間ではありません。一次情報を入れる、引用する資料を探すなど、人にしかできないことに使う時間だと言います。
2025年11月の勉強会では、Cさんが自分の変化を紹介していました。AIで記事を書いても1本に5〜6時間かかっていたのが、手順を整えてからは1時間半〜2時間ほどに。空いた時間は、新しい案件を取るための営業に使ったそうです。
速くなった分を、取材や一次情報、提案の質に回せると、AIを使っていない人には出せない記事になります。時間の使い道まで決めておくことが、AIライティングを生かすいちばんの近道かもしれません。
そのまま使えるAIライティングのプロンプト例

フクロウ教授プロンプトは、AIへの「依頼書」です。人に仕事を頼むときと同じように、目的と条件を伝えるのがコツですよ。
プロンプトに入れておきたい5つのこと
AIへの指示(プロンプト)には、次の5つを入れておくと、手直しの少ない下書きが出やすくなります。
- 読者と目的:誰に向けて、読んだあとどうなってほしいか
- 完成の形:文字数、見出しの数、文体、ですます調かどうか
- 自分の書き方:リード文の型、使わない言葉、よく直される点
- 使ってよい材料:取材メモや資料。書かれていない数字や事例は作らないこと
- 最後に出してほしいもの:事実の確認が必要な箇所の一覧など
ステップ1の「入り口と出口」とステップ2の「自分の書き方」を、そのまま文章にしたものだと考えると組み立てやすいでしょう。毎回ゼロから書かず、よく使う形をメモに残しておくと、次の案件でも使い回せます。
見出しごとに下書きを頼むプロンプト例
〇〇の部分は、自分の案件に合わせて置き換えてください。
あなたはWebメディアで記事を書いてきたライターです。次の条件で、見出し「〇〇」の下に入る本文の下書きを書いてください。
- 読者:〇〇(例:すでに仕事をしているWebライター)
- この記事で読者に持ち帰ってほしいこと:〇〇
- この見出しで答える問い:〇〇
- 使ってよい材料:下に貼る取材メモと資料だけ。書かれていない数字や事例は作らないでください
- 文体:ですます調。1文は60字以内。「〇〇」という言葉は使わないでください
- 長さ:〇〇字前後
- 最後に、事実の確認が必要な箇所を箇条書きで挙げてください
材料:(ここに取材メモや資料を貼る)
全部をまとめて頼まず、見出しごとに1回ずつ頼むのがポイントです。出てきた下書きを読んで、ずれていたら「読者は〇〇なので、〇〇の説明は短くしてください」のように、理由をつけて直してもらいましょう。
下書きを見直してもらうプロンプト例
自分で書いた文章や、AIの下書きを整えたいときは、直す範囲をしぼって頼みます。
次の文章を、〇〇(読者)に向けた記事として見直してください。直すのは、分かりにくい言い回しと、同じ語尾が続いているところだけです。内容と数字は変えず、直した箇所と理由を一覧で示してください。
文章:(ここに見直したい文章を貼る)
「良くして」とだけ頼むと、内容まで書き換えられて、確かめ直す手間が増えることがあります。直してほしい範囲と、変えてほしくないものを先に伝えておくと安心です。
AIライティングで気をつけたいこと

おさるくんAIで書いたってばれたら、検索や案件で困ることはないのかな…。
AIで書いたことより、中身が見られている
「AIで書いた記事は検索で評価が下がるのでは?」と心配する人もいるかもしれません。Googleは、生成AIで作ったコンテンツの扱いについて、検索セントラルにガイダンスを出しています(Google 検索セントラル「生成AIによるコンテンツを使用するためのガイダンス」、2026年10月6日更新)。
ガイダンスでは、AIを使うこと自体は問題にしていません。問題になるのは、読む人にとっての価値を加えずに、大量のページを作ることです。スパムのポリシーに反するおそれがあるとしています。
また、生成AIは事実を調べて書いているのではなく、ありそうな言葉の並びを予測して文章を作っている、とも説明しています。だからこそ、公開前に人が事実を確かめる工程が欠かせません。
クライアントさんのAIのルールを先に確かめる
案件によっては、AIの利用を禁止していたり、資料をAIに読み込ませないよう求めていたりします。2025年1月の取材ライターの雑談会でも、募集でAIは禁止と書かれていたり、契約のときにAIは使えないと言われたりすることがある、という声が出ていました。
「調べものだけならよい」「下書きはだめだが校正はよい」のように、作業によって線を引いているクライアントさんもいます。使う前に契約やレギュレーションを確かめ、分からないときは聞いておくと安心です。
どの作業にAIを使ったかを、聞かれたら説明できるようにしておくことも大切です。取材の内容や、クライアントさんから預かった資料をAIに読み込ませてよいかも、あわせて確かめておきましょう。
フクロウ教授ルールを先に確かめておくと、AIを使うことが、かえって信頼につながります。
速く書けるようになった先は、一人で抱えない働き方へ

フクロウ教授AIで作業が速くなると、仕事の中身そのものも変わっていきます。その先の働き方も考えておきましょう。
「書くだけ」の仕事は減り、任される仕事が変わってきている
Aさんは、2025年6月の時点で、構成を渡されて本文だけを書く案件はほとんど見かけなくなったと話していました。クライアントさんやディレクターさんが、AIを使って自分で書けるようになったためだと言います。
久保田もライブで、これまで1週間かかっていた作業が、作業によっては1時間でできるようになっていると語っていました。文章を作るだけの作業は、これからもAIに置き換わっていくと考えられます。
一方で、誰に何を伝える記事にするかを決め、一次情報を集め、成果まで考える仕事は人に残ります。書く速さで比べられる仕事から、考える力で選ばれる仕事へ。任される中身が変わってきているといえそうです。
WebライターとAIの関係や、これからも選ばれる人の特徴は、こちらで紹介しています。

AIで空いた時間を、人と組んで仕事を広げることに使う
久保田は、AIで空いた時間の使い道として3つを挙げています。クライアントさんの成果について考え続ける、営業をして新しい仕事を作る、そして仲間と組んで大きく動く、の3つです。
自分の仕事がある程度AIでできるようになると、個人でやるより、チームでやったほうが事業は大きく育つ、というのが久保田の考えです。ライターが構成と取材を受け持ち、デザイナーやディレクターと組めば、一人では受けられなかった仕事にも手を伸ばせます。
AIで書く速さが上がっても、一人で受けられる仕事の量には限りがあります。浮いた時間を、自分の作業を増やすためだけに使うのか、人とつながって仕事を広げることに使うのか。ここで、これからの働き方が分かれていくのかもしれません。
おさるくん空いた時間で、一緒に仕事ができる人を探してみよう!
自分がどれくらい一人で抱えているかは、自分ではなかなか見えません。いまの働き方を、一度タイプで確かめてみるのも一つの方法です。
いまの働き方のタイプと、次に伸ばすヒントがわかる
LINEで5つの質問に答えるだけ(登録無料・60秒で完了)
AIライティングのやり方でよくある質問
- AIライティングのプロンプトのコツは何ですか?
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読者と目的、完成の形、使ってよい材料を、人に仕事を頼むときと同じように具体的に書くことです。「良くして」のような短い指示より、直してほしい範囲と変えてほしくないものを伝えるほうが、手直しが少なくなります。よく使うプロンプトはメモに残し、案件ごとに〇〇の部分だけを入れ替えると速くなります。
- AIで書いた記事は、Googleの評価が下がりますか?
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AIを使ったこと自体で評価が下がるわけではありません。Googleが問題にしているのは、読む人にとっての価値を加えずに大量のページを作ることです。公開前に事実を確かめるよう求めています。一次情報や自分の経験を加え、数字と出典を確かめて仕上げることが大切です。
- どのAIから始めればいいですか?
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まずは、ChatGPT・Claude・Geminiのような汎用のAIを1つ、無料で試してみるのがおすすめです。いつも書いている記事のテーマで同じ指示を出してみて、手直しの少ないものを選びましょう。SEO記事を多く書くなら、専用ツールを比べてみるのも一つの方法です。
- AIライティングで稼げますか?仕事はなくなりませんか?
-
AIで下書きが速くなると、同じ時間でこなせる仕事は増えます。ただ、文章を作るだけの仕事は減ってきていて、単価が下がりやすい面もあるでしょう。仕事を続けて任されるかどうかは、記事の目的を考え、一次情報や成果まで見られるかどうかにかかっていると考えられます。
AIで仕事が減る不安への向き合い方は、こちらの記事で詳しく紹介しました。
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AIに仕事を奪われる?Web系フリーランスが生き残る働き方と必要なスキル AIに仕事を奪われるのではと不安なWeb系フリーランスへ。なくなるのは仕事より「作業」です。奪われやすい仕事と奪われにくい仕事、AI時代に必要なスキル、空いた時間の使い方を、勉強会の実例とあわせて紹介します。
まとめ:AIライティングのやり方は「任せる作業」と「自分が持つ作業」を分けることから

- AIライティングは、下書き・構成案・要約・校正をAIに手伝ってもらう書き方。出来は60〜70点ほどのたたき台と考える
- 使う前に、記事の入り口(誰の何のため)を自分で決め、出口(完成の形)までイメージしておく
- 自分の書き方を言葉にして渡し、工程ごとに区切って頼む
- プロンプトには、読者と目的・完成の形・使ってよい材料を入れる
- 数字・出典・タイトルは自分で確かめ、浮いた時間は一次情報や人と組む仕事に使う
AIで速くなった時間を何に使うかで、これからの仕事は変わっていきます。作業を一人で抱え込まず、仲間と組める働き方も、選択肢の一つに入れてみませんか。
あなたの働き方のタイプと、次の一歩のヒントが届く
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