フリーランスで仕事がないときの対処法|不安と孤独を一人で抱えない働き方

フリーランスで 仕事がないとき 不安と孤独を一人で抱えない

「継続していた案件が終わって、来月の予定が空いてしまった」
「このまま仕事が来なかったらどうしよう。誰にも相談できない」
そんな不安を抱えながら、一人でパソコンに向かっているフリーランスは少なくありません。

仕事が途切れる時期は、フリーランスなら誰にでも訪れます。つらいのは、仕事がない状態そのものより、先が見えない不安を一人で抱え込んでしまうことかもしれません。

この記事は、すでにフリーランスとして仕事をしている人に向けた内容です。仕事がないときにまずやること、仕事がなくなるよくある原因、途切れにくくなる働き方、孤独の解消法を、メイカラの勉強会の実例とあわせて紹介します。例はライターやマーケターの話が中心ですが、デザインやSNS運用、オンライン秘書など、ほかの仕事でも考え方は同じです。

記事監修

久保田 亮(チャーリー)

株式会社メイカヒット代表。

2020年に副業でブログを始めて2年で月収100万円達成。
Webライターとしても上場企業のLPやコピーライティングの経験もあり。

現在はSEOを中心としたマーケターとして取引企業150社以上、顧問先5社。

田中 凌平

株式会社メイカヒット代表。

副業Webライターを1年経験後に独立。これまで上場企業を含めて幅広いジャンルのSEO記事やコラムを1,000本以上執筆した。

現在は年間150名以上に取材を実施する、日本インタビュアー協会認定インタビュアー。取材を通じて人や企業の価値・想いの言語化に貢献している。

目次

フリーランスで仕事がないときに、まずやること3つ

早朝のダイニングテーブルで、マグカップを手にスマートフォンのカレンダーで空き予定を確かめる30代男性のフリーランス
フクロウ教授

仕事がないときほど、新しいことより先に「すでにある人とのつながり」から動くのが近道です。

仕事が途切れる不安は、多くのフリーランスが抱えていると思います。

内閣官房が2020年に行った「フリーランス実態調査」では、フリーランスとして働く上での障壁として、「収入が少ない・安定しない」を挙げた人が59.0%でした。「1人で仕事を行うので、他人とのネットワークを広げる機会が少ない」も17.2%います(2020年2〜3月調査・7,478人)。

6年前の調査ですが、収入の波と、一人で働くことの心細さは、いまも多くの人が感じている悩みでしょう。仕事がないと感じたときに、自分だけが取り残されたように思う必要はありません。

1. 過去の取引先に、近況と空き状況を送る

いちばん早く仕事につながりやすいのは、以前一緒に仕事をした取引先への連絡です。相手はすでにあなたの仕事ぶりを知っているので、一から信頼を積む必要がありません。

フリーランス協会の「フリーランス白書2026」でも、フリーランスが仕事を見つける経路は「人脈(知人の紹介含む)」が68.3%、「過去・現在の取引先」が58.3%で、この2つが上位でした(2025年11月調査・1,426人)。

ポイントは、「仕事をください」とお願いするより、近況と、いつから手が空いているかを具体的に伝えることです。〇〇の部分は、自分の実績や状況に置き換えてください。

〇〇様

ご無沙汰しております。以前、〇〇の案件でお世話になりました〇〇です。その節はありがとうございました。

最近は、〇〇(例:記事の構成づくりから入稿まで/バナーとLPのデザイン/広告の運用と改善レポート)まで、まとめてお受けする機会が増えております。

〇月から、週〇日ほど新しいお仕事をお受けできる時間ができましたので、ご連絡いたしました。もし〇〇まわりでお手伝いできることがあれば、気軽にお声がけいただけるとうれしいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

おさるくん

でも、仕事がないってバレるのは、なんだか恥ずかしいよ…。

フクロウ教授

「空きができたので連絡しました」は、取引先にとっても頼みやすい情報です。恥ずかしがらなくて大丈夫!

2. 仕事仲間に状況を話して、次の一手を一緒に考える

仕事が途切れると、「単価を下げたほうがいいのか」「別の分野に手を広げるべきか」と、大きな判断を一人で急ぎがちです。焦っているときほど、目の前の選択肢しか見えなくなります。

同じ仕事をしている仲間に、いまの状況を正直に話してみてください。相場の感覚や最近の取引先の動き、自分の強みがどう見えているかなど、一人では気づけない材料をもらえます。焦って一人で決める前に、誰かと次の一手を整理するだけでも、選び方は変わってきます。

3. 生活費が「何か月もつか」を確かめる

不安が大きくなるのは、先が見えないときです。毎月の固定費と手元の資金を書き出し、仕事がこのまま増えなくても何か月暮らせるかを確かめておくと、焦りが少し落ち着きます。

期限が見えると、「今月中に何とかしなきゃ」と安い案件に飛びつかずにすみます。落ち着いて次の手を選ぶための準備です。

フリーランスの仕事がなくなる、よくある原因

コワーキングスペースの窓際で、付箋を貼ったホワイトボードを腕組みして見直す40代女性のフリーランス
フクロウ教授

原因が分かると、打ち手も見えてきます。自分に当てはまるものがないか、見てみましょう。

取引先が1〜2社に偏っていた

継続案件が多い人ほど、その取引先の方針転換や予算の見直しで、仕事が一度に止まりやすくなります。自分の仕事ぶりに問題がなくても、相手の事情で終わるのが業務委託の難しさです。

売上の大半を1社が占めているなら、仕事があるうちから、2社目、3社目との関係を育てておくと安心です。

忙しい間に、営業と発信が止まっていた

仕事が順調な時期は、目の前の納品で手いっぱいになり、新しいつながりづくりは後回しになりがち。そして仕事が途切れたときに、次の入り口が何もないことに気づきます。

忙しい時期でも、月に一度は取引先や仲間と近況を交わす、と決めておくだけで、途切れたときの立ち上がりが変わります。

手を広げすぎて、何の人か伝わりにくくなっていた

メイカラの勉強会で、会員のAさんが、独立したあとの不安定だった時期を振り返っていました。運用代行のほかに、さまざまな事業に手を広げ、意識も行動も分散していたそうです。

売上には波があり、この先も求め続けてもらえるのかという漠然とした不安もあったと、Aさんは言います。AIで入り口の仕事が減りつつあるいま、不安から手当たり次第に手を広げる人は少なくありません。ただ、何でもやる人は、周りから見ると「何を頼めばいい人か」が分かりにくくなります。

おさるくん

不安だから色々やってたのに、それで頼まれにくくなってたのかもしれないんだね。

仕事がない不安と孤独が大きくなるのは、一人で抱えるから

夜のワンルームで、デスクライトの明かりの中、ノートパソコンの前で頬杖をつく20代女性のフリーランス
フクロウ教授

仕事がない不安と、相談できる人がいない孤独は、根っこでつながっています。

一人で調べて、悩んで、判断し続けるのはしんどい

2026年7月のサロンの相談会では、オンライン秘書を中心に働く会員のBさんが、なかなか最初の仕事を取れなかった時期の話をしてくれました。一人で調べて、一人で悩んで、一人で落ち込んで、一人で判断する。それを続けるのは、とても大変だったと言います。

「これで大丈夫かな」とさっと相談できて、「それで大丈夫だよ」と言ってもらえるだけでも、ゴールが見えやすくなる。それが、Bさんの実感です。

仕事がない時期は、まさにこの状態になりやすいものです。応募の文面は合っているのか、単価を下げたほうがいいのか、別の仕事を探すべきか。答えのない判断を一人で重ねるうちに、不安はどんどん大きくなっていきます。

おさるくん

誰にも聞けないまま、ずっと同じことをぐるぐる考えちゃうんだよね…。

一人の働き方には、時間で決まる上限がある

メイカラ代表で、この記事の監修者でもある久保田は、2026年9月30日のYouTubeライブで、一人でやると、自分の時間と単価の掛け算で、どこかで頭打ちが来ると語りました。最初は収入が伸びても、ある時点から伸びなくなる。その経験がある人は多いのではないか、という問いかけです。

一人で受けて一人で納品する働き方では、仕事が多い月は手が回らず、少ない月は不安になる。その波を、一人ですべて受け止めることになります。久保田は、一人でやるとかなりきついけれど、仲間がいると一気に進む、とも言います。

フクロウ教授

仕事がない時期を乗り越える力は、スキルだけでなく「一人で抱えない仕組み」からも生まれます。

自分がどれくらい一人で抱えているかは、自分ではなかなか見えません。いまの働き方を、一度タイプで確かめてみるのも一つの方法です。

いまの働き方のタイプと、次に伸ばすヒントがわかる

LINEで5つの質問に答えるだけ(登録無料・60秒で完了)

仕事が途切れにくくなる働き方

カフェのテラス席で、エプロン姿の店主と笑顔で名刺を交換する50代男性のフリーランス
フクロウ教授

仕事が戻ってきたら、次は途切れにくい形に整えていきましょう。

やりたいことより、求められることに絞る

先ほどのAさんが分散から抜け出すために選んだのは、やりたいことではなく、人から求められることに力を注ぐ方法でした。いちばん紹介や声がけが多かった運用代行に、仕事を絞っていったそうです。

何が求められているか分からないときは、人に聞く、というのが、Aさんのやり方です。「こういうことをしているのですが、必要だと思いますか」と、いろいろな人に聞いてみる。仲のいい人だけだと遠慮して褒めてくれることもあるので、なるべく多くの人から意見をもらうと判断しやすくなると言います。

「この人は〇〇の人」と覚えてもらえると、仕事は向こうから届きやすくなります。

求められている場所に身を置く

久保田によると、同業者ばかりで集まっていても、仕事は増えにくいそうです。大事なのは、自分の力が求められている場所に身を置くこと。久保田が例に挙げたのは、自分が住んでいる地域の経営者と、顔を合わせてつながりを持つことでした。

そうした場で関係を築いて仕事をもらうなら、人としてどうかがとても大事だ、というのが久保田の考えです。相手に心から興味を持つこと、約束を守ること。当たり前のことを、きちんと続けられるかどうかが問われます。

一人で受けず、得意な人と組む

デザインと文章、広告運用とSNS運用のように、得意な領域が違う人と組むと、一人では受けられない大きさの仕事を請けられます。仕事がない月を一人で耐えるのではなく、仲間と仕事を回し合える関係があると、波もならしやすくなるでしょう。

人と組むのが苦手なら、無理にやらなくてもいいと久保田は言います。ただ、そうすると一人の上限は残る、という考えです。

メイカラのサロンでも、会員同士でチームを組み、企業のAI導入を支える仕事が生まれました。サロンから生まれたチームの例は、こちらで紹介しています。

フリーランスの孤独を解消する方法

図書館の自習ブースで、イヤホンをつけて仲間とオンライン通話で笑顔で話す30代男性のフリーランス
フクロウ教授

孤独をなくすには、人と会う回数を増やすより、「どんな相手が必要か」を分けて考えるのがコツです。

相談相手と、仕事の入り口を分けて考える

フリーランスに必要なつながりは、大きく2種類あります。一つは、不安や迷いを話せる相談相手。もう一つは、仕事が生まれる入り口です。

スクロールできます
つながりの種類相手の例役割
相談相手同じ仕事をしている仲間、少し先を行く先輩判断に迷ったときに話を聞いてもらう。不安を言葉にできる
仕事の入り口過去・現在の取引先、ほかの業界の経営者、紹介してくれる人自分ができることを求めている人とつながる

同業の仲間は、仕事をくれる相手というより、迷ったときに支え合える相手です。仕事の入り口は、自分の力が求められている場所に別につくる。こう分けると、「交流会に行ったのに仕事にならなかった」と落ち込まずにすみます。

意思ではなく、人との約束で動く

仕事がない時期は、時間があるのに、なぜか手が止まりがちです。Aさんによると、意思の力でどうにかしようとしても、どうにもならないことが多いそうです。だから、意思ではなく約束をつくってほしい、と言います。

たとえば、仲間と「来週までに取引先3社に連絡する」と約束する。同じ時間にオンラインで集まって、それぞれの作業をする。人との約束にすると、一人のときより動きやすくなります。

おさるくん

一人だとサボっちゃうけど、約束なら守れそう!やってみる!

続けやすい場所を選ぶ

Bさんは、環境はモチベーションを上げるものと思われがちだけれど、続けやすくするものだと考えているそうです。相談できる人や、同じように頑張る仲間がいる場所に身を置くと、一人で気合を入れ続けなくても、自然と手が動くようになります。

コミュニティの種類と選び方、仕事につながる仲間のつくり方は、こちらで紹介しています。

仕事がない時期に、やらないほうがいいこと

雨の日の自宅の書斎で、仕事の募集一覧を映したモニターの前で考え込む40代男性のフリーランス
フクロウ教授

焦る気持ちは自然なことです。ただ、焦って選んだ一手が、あとで自分を苦しめることもあります。

焦って単価を下げる

仕事がないと、「安くすれば頼んでもらえるかも」と考えがちです。一度下げた単価は、あとから上げるのが難しくなります。安い仕事で予定が埋まると、条件のいい仕事が来たときに受けられなくなるおそれもあります。

単価を下げる前に、過去の取引先への連絡や、仲間への声かけを先に試してみてください。単価の決め方や上げ方は、こちらで紹介しています。

手当たり次第に引き受ける

経験のない分野の仕事を次々に受けると、慣れない作業に時間を取られ、本来の強みを伸ばす時間がなくなります。Aさんの例のとおり、分散すると、かえって「何の人か」が伝わりにくくなるでしょう。

受けるかどうか迷ったら、「この仕事は、自分が覚えてもらいたい分野につながるか」で考えると選びやすくなります。

不安をそのままSNSに書く

不安な気持ちを、どこかに吐き出したくなる日もあるでしょう。ただ、SNSは取引先や、これから仕事を頼むかもしれない人も見ています。「仕事がない」「もう無理かも」という投稿が続くと、頼みにくい印象を与えてしまうかもしれません。

不安は、信頼できる仲間に直接話すほうが、気持ちも整理されやすいものです。

フリーランスで仕事がない不安でよくある質問

仕事がなくて収入が減ったとき、使える制度はありますか?

所得が少ないときや、失業・事業の廃止などで国民年金保険料を納めるのが難しいときは、申請すると保険料の免除や納付猶予を受けられる場合があります。くわしい条件は、日本年金機構の「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」で確かめてください(2026年10月時点)。お住まいの市区町村の窓口でも相談できます。

フリーランスは、これから稼げなくなっていきますか?

AIで入り口の作業が減り、作業の量だけで稼ぐ働き方は難しくなってきました。一方で、求められる分野に絞って「〇〇の人」と覚えてもらえる人や、ほかの人と組んで大きな仕事を請けられる人は、収入を伸ばす道があります。稼げるかどうかは、働き方の組み立て方で変わっていくと考えています。

仕事がない状態が続いたら、会社員に戻ったほうがいいですか?

会社員に戻るのも、フリーランスとして続けるのも、どちらも一つの選択です。生活費が何か月もつかを確かめたうえで、期限を決めて動いてみると、判断しやすくなります。決める前に、同じ立場の人に話を聞いてみるのもおすすめです。

反対に、仕事が増えすぎて回らないときはどうすればいいですか?

一人で抱え続けると、納期や品質に影響が出て、かえって信頼を失いかねません。信頼できる仲間に一部を任せたり、チームで受けたりする方法があります。仕事が多い時期に仲間と回し合える関係をつくっておくと、仕事が少ない時期の支えにもなります。

まとめ:フリーランスで仕事がない不安は、一人で抱えないことで小さくできる

朝の自宅のデスクで、コーヒーを手に納品前のデザインを見直すWebデザイナー
  • 仕事がないときは、まず過去の取引先と仲間に、近況と空き状況を伝える
  • 生活費が何か月もつかを確かめると、焦って単価を下げずにすむ
  • 仕事がなくなる原因は、取引先の偏り、営業の停止、手の広げすぎが多い
  • 求められることに絞り、求められている場所に身を置くと、仕事は途切れにくくなる
  • 孤独は、相談相手と仕事の入り口を分けて考え、人との約束で動くと和らぐ

仕事がない時期は、働き方を見直すきっかけにもなるはずです。一人で抱え込まず、相談できる人や一緒に動ける仲間を見つけながら、次の一歩を考えていきましょう。

あなたの働き方のタイプと、次の一歩のヒントが届く

LINEで5つの質問に答えるだけ(登録無料・60秒で完了)

目次