おさるくんPREP法で書いたはずなのに、「何が言いたいの?」って言われちゃった……。
PREP法は、結論→理由→具体例→結論の順で伝える文章の型です。型としてはシンプルですが、順番だけをなぞると「結論があいまい」「理由が弱い」「例が伝わらない」文章になりがちです。
この記事では、初心者がやりがちなPREP法の悪い例を4つ取り上げ、それぞれの直し方を良い例と並べて解説します。ビジネスの報告・面接・SNSなど場面別の例文、SDS法・DESC法との使い分け、AIで下書きした文章をPREP法で整える手順もまとめました。
この記事の監修者

久保田 亮
株式会社メイカヒット代表取締役・メイカラ代表
- テレビ局の報道番組で、企画・取材を5年間経験。
- 独立後、SEOメディア30サイトを運営。
- 現在は企業のマーケティング支援やAI導入・研修に携わる。

田中 凌平
株式会社メイカヒット代表取締役
- 日本インタビュアー協会認定インタビュアー。年間150名以上に取材。
- ラグジュアリーブランドでの接客を5年間経験。
- 話し手のビジネスや記事の目的を踏まえたコンテンツ制作に取り組む。
PREP法とは?結論・理由・具体例・結論の順で伝える型
PREP法は、Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字をとった文章の型です。最初に言いたいことを示すので、読み手は「何の話か」を分かったうえで読み進められます。
| 要素 | 役割 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| P:結論 | 一番伝えたいことを1文で言い切る | 「〇〇は△△です」 |
| R:理由 | なぜそう言えるのかを示す | 「なぜなら〜だからです」 |
| E:具体例 | 数字・場面・事実で理由を裏づける | 「たとえば〜」 |
| P:結論 | 最初の結論を、読み手の次の行動につなげて締める | 「だから〜しましょう」 |
ブログやWeb記事だけでなく、仕事の報告、面接の受け答え、小論文やレポートなど、相手に要点を早く伝えたい場面で使えます。
【例文あり】PREP法の悪い例4つと直し方
初心者がつまずきやすいのは、次の4つです。悪い例と直した例を見比べると、どこを変えればよいかが分かります。

悪い例1:結論があいまいで、何を言いたいか分からない
「重要です」「大切です」だけでは、読み手は何がどう良いのかをつかめません。最初の結論で「何が・どうなるのか」まで言い切ることが大切です。
悪い例
PREP法で書くことは重要です。なぜなら、文章が分かりやすくなるからです。
直した例
PREP法で書くと、読み手は最初の1文で「この文章で何が分かるか」をつかめます。なぜなら、結論を先に示すことで、そのあとの理由や例を「結論の裏づけ」として読めるからです。
結論は、読み手が「それで、どうなるの?」と聞き返さなくて済む1文にしましょう。
悪い例2:理由に根拠がなく、説得力がない
「みんながやっているから」「よく言われるから」は印象であって、根拠ではありません。理由には、確かめられる事実や数字を添えます。
悪い例
副業はおすすめです。なぜなら、多くの人が取り組んでいるからです。
直した例
会社員でも、副業を考えやすい環境が整ってきています。なぜなら、厚生労働省が2018年1月にモデル就業規則(就業規則のひな形)を改定し、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削って、副業・兼業についての規定を新しく設けたからです。
ただし、実際のルールは会社ごとに違います。始める前に、勤め先の就業規則を確かめましょう。
出典:厚生労働省「副業・兼業」(モデル就業規則の改定の経緯)
フクロウ教授公的な機関の情報など、確かめられる根拠を添えると、読み手が納得しやすくなります。根拠の範囲を超えて言い切らないことも大切です。
悪い例3:具体例がぼんやりしていて、イメージできない
具体例が抽象的だと、理由を読んでも「本当にそうなの?」と感じられてしまいます。「誰が・何を・どうしたか」が分かる場面や数字を入れましょう。
悪い例
Webライターは、クライアントの代わりに記事を書く仕事です。
直した例
Webライターは、企業などから依頼を受けて記事を書く仕事です。たとえば、家電メーカーのサイトで新しい掃除機の選び方を解説したり、地域のお店の店主に話を聞いて紹介記事にまとめたりします。
悪い例4:1文に情報を詰め込みすぎて、要点がぼやける
伝えたいことを全部1文に入れようとすると、どれが一番大事なのかが分からなくなります。1文で伝えることは1つに絞りましょう。
悪い例
PREP法を意識して書くと、構成を整理できて、説得力のある文章が書けるため、読者に伝わりやすくなるので、多くのライターが活用しています。
直した例
PREP法を使うと、文章の構成を整理しやすくなります。理由と具体例がそろうので、説得力も出ます。その結果、読み手に要点が伝わりやすくなります。
1文が長くなったら、「〜ので」「〜ため」でつないでいる所で切ると、読みやすくなります。
書いた文章を見直すときは、次の表で「起きること」から逆にたどると、どこを直せばよいかが見つけやすくなります。
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 結論があいまい | 何を言いたいのか伝わらない | 「何が・どうなるか」まで1文で言い切る |
| 理由に根拠がない | 印象だけで納得されない | 確かめられる事実・数字・出典を添える |
| 具体例がぼんやり | 場面が浮かばず、信じてもらえない | 「誰が・何を・どうしたか」を入れる |
| 1文に詰め込みすぎ | 要点がぼやける | 1文1つの内容にして、つなぎ言葉で切る |
PREP法の良い例|4つの要素がそろった文章
4つの失敗を避けると、次のような文章になります。テーマは「PREP法を使うメリット」です。
良い例
【P:結論】PREP法を使うと、読み手に要点が伝わる文章を、迷わずに書けるようになります。
【R:理由】結論→理由→具体例→結論と、書く順番が決まっているからです。何から書くかで悩む時間が減り、読み手も話の筋を追いやすくなります。
【E:具体例】たとえば、上司への報告を「結論:A社の契約は来週に決まりそうです」から始めれば、上司は最初の数秒で状況をつかめます。経緯から話し始めると、結論にたどり着くまで待たせてしまいます。
【P:結論】まずは、次に書く文章の最初の1文を「結論」にすることから始めてみましょう。
最後の結論は、最初の結論をそのままくり返すより、読み手が次にとる行動につなげると、締まりのある文章になります。
場面別のPREP法の例文|ビジネス・面接・小論文・SNS・好きなもの
PREP法は、場面に合わせて長さを変えて使えます。よく使う5つの場面の例文を紹介します。
ビジネスの報告・提案
例文
【P】来月の勉強会は、オンラインで開くのがよいと考えます。
【R】参加希望者の多くが、移動の時間をとりにくいと答えているからです。
【E】たとえば、事前のアンケートでは回答者10人のうち7人が「平日の夜ならオンラインで参加できる」と答えました。
【P】そのため、平日の夜にオンラインで開く案で進めたいと思います。
※例文の数字は、書き方を説明するための架空の例です。実際の報告では、手元の確かな数字に置きかえてください。
面接の自己PR
例文
【P】私の強みは、相手の話を聞いて要点を整理する力です。
【R】前職の接客で、お客様の要望を聞き取り、合う商品を提案する仕事を続けてきたからです。
【E】たとえば、要望を聞いたあとに「つまり〇〇ということですね」と確認してから提案するようにしたところ、お客様から「話が早い」と言っていただけることが増えました。
【P】御社でも、この力を生かして、お客様の要望を形にする仕事に取り組みたいと考えています。
面接では、具体例を自分の体験にすることが何より大切です。例文の言い回しをそのまま使わず、自分の経験に置きかえましょう。
小論文・レポート
例文
【P】私は、学校の授業でAIを使うことに賛成です。
【R】調べ物や考えの整理を手伝ってもらえれば、自分で考える時間を増やせるからです。
【E】たとえば、レポートの下調べをAIで手早く済ませ、浮いた時間で友人と意見を比べれば、自分の考えの弱い所に気づけます。
【P】そのため、使い方のルールを決めたうえで、授業でAIを使うことに賛成します。
小論文では、最初の段落で自分の立場をはっきり示し、そのあとに理由と具体例を続けると、読み手が論点を追いやすくなります。
SNSの短い投稿
例文
【P】文章は、最初の1文で結論を書くと読まれやすくなります。
【R】タイムラインでは、最初の数行で何の投稿かが分からないと、読み飛ばされやすいからです。
【E】「今日学んだこと」より「結論から書くだけで、文章は伝わる」と書き出すほうが、何の投稿かがすぐに分かります。
【P】次の投稿は、結論から書き始めてみてください。
好きなものをテーマにした練習の例文
例文
【P】私はショートケーキが好きです。
【R】甘いクリームとやわらかいスポンジの組み合わせで、食べると気持ちが落ち着くからです。
【E】たとえば、仕事で疲れた日に1つ買って帰ると、「明日もがんばろう」と思えます。
【P】だから、がんばった日の自分へのごほうびに、ショートケーキを選んでいます。
好きなものなら、理由や具体例が自然に出てくるので、型に慣れる練習に向いています。
PREP法のメリットとデメリット
PREP法は便利な型ですが、どんな文章にも合うわけではありません。メリットとデメリットを知って、使う場面を選びましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 書く順番が決まっていて、迷わずに書ける | 同じ型が続くと、単調でワンパターンに見える |
| 理由と具体例がそろい、説得力が出る | 気持ちを動かして行動を促すセールスの文章には向きにくい |
| 最初に結論があり、要点が伝わりやすい | 物語や体験談など、流れや感情を楽しむ文章には合わない |
| 短い文章や話し言葉にも使える | 型を埋めること自体が目的になると、中身の薄い文章になりやすい |
相談や気持ちを受け止める文章では、まず共感の一言を
PREP法は「事実で考えたい人」には伝わりやすい一方で、悩みの相談に結論と理由だけで返すと、冷たく受け取られることがあります。
監修者の久保田は2026年10月のnoteで、勉強会で講師の松井一樹さんから学んだ伝え方として、「まず相手の気持ちに共感し、そのうえで事実や提案を伝える」順番を紹介しています。共感は同意とは違い、「そう感じたんですね」と受け止めるだけでもよいそうです。
相談への返信やお客様へのメールでは、PREP法の前に「受け止める一言」を置くと、同じ内容でも伝わり方が変わります。
SDS法・DESC法との違いと使い分け
PREP法のほかにも、よく使われる文章の型があります。目的に合わせて選べると、表現の幅が広がります。
| 型 | 流れ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| PREP法 | 結論→理由→具体例→結論 | 説明・提案・報告・面接など、納得してもらいたいとき |
| SDS法 | 要点→詳細→要点 | ニュース、短い報告、SNSなど、要点を手短に伝えたいとき |
| DESC法 | 事実の描写→気持ちの説明→提案→選択 | 頼みごとや交渉など、相手を否定せずに行動を変えてほしいとき |
迷ったら、「納得してほしいならPREP法」「早く知らせたいならSDS法」「お願いしたいならDESC法」と考えると選びやすくなります。
AIで書いた文章をPREP法で整える手順
ChatGPTやClaudeなどの生成AIを使えば、文章の下書きはすぐに作れます。ただ、AIの下書きは結論がぼやけていたり、理由に確かめていない情報がまじっていたりすることがあります。PREP法は、AIの下書きを人が見直すときの物差しとしても役立ちます。
監修者の久保田はAIへの任せ方をまとめたnoteで、仕事を「入口・途中・出口」に分け、入口(何を伝えるか決める)と出口(確かめて決める)を人が握り、途中の作業をAIに任せる考え方を紹介しています。PREP法に当てはめると、次の4ステップになります。

- 結論は自分で1文に決める:「この文章で何を伝えるか」をAIに任せず、先に自分で書く
- 理由と具体例の候補をAIに出してもらう:結論を渡して、理由と例の案を複数出してもらう
- 事実と数字を自分で確かめる:AIが出した数字や制度の説明は、公式の情報で確かめてから使う
- 具体例を自分の体験に置きかえ、最後の結論を自分の言葉で書く
AIへの頼み方は、たとえば次のようにします。
AIへの頼み方の例
「次の結論を伝える文章を、PREP法で書くための理由を3つ、具体例を3つ出してください。結論:〇〇。読み手は〇〇の人です。数字を使う場合は、確かめられる出典のページも示してください。」
AIに出典を示してもらっても、存在しないページや古い数字が出てくることがあります。リンクを開き、同じ数字が本当に書いてあるかを確かめてから使いましょう。
AIの下書きは、悪い例の4つ(結論があいまい・根拠がない・例がぼんやり・詰め込みすぎ)に当てはまっていないかで見直します。たとえば、次のように直します。
AIの下書きを直した例(説明のために作った例です)
AIの下書き:PREP法は文章作成において非常に重要な手法であり、多くのビジネスパーソンに活用されているため、身につけることで説得力のある文章が書けるようになるでしょう。
当てはまる悪い例:1(「重要」で止まっている)、2(「多くの人が使っている」は根拠ではない)、4(1文に3つの内容が入っている)
直した文:PREP法を使うと、報告の最初の1文で結論を伝えられます。結論→理由→具体例の順に書くので、読み手が話の筋を追いやすくなるからです。
おさるくんAIの文も、悪い例に当てはまることがあるんだね!


PREP法を身につける3つの練習方法
PREP法は、くり返し使うほど自然に書けるようになります。今日からできる練習を3つ紹介します。
1. 好きなテーマで、4文のPREPを書く
まずは、好きな食べ物や趣味など、理由と例がすぐに出てくるテーマで、P・R・E・Pを1文ずつ、合計4文で書いてみましょう。慣れてきたら、仕事やニュースなど少し難しいテーマに変えていきます。
2. 人の文章を「どこが結論か」を意識して読む
ニュースや記事を読むときに、「結論はどこか」「理由は何か」「具体例は何か」に印をつけながら読むと、伝わる文章の組み立てが見えてきます。自分の文章の分かりにくい所にも気づきやすくなります。
3. 書いた文章を人に読んでもらう
自分では分かりやすいと思っていても、他の人が読むと伝わらないことがあります。家族や友人、同じように書く仕事をしている仲間に読んでもらい、「最初の1文で何の話か分かったか」を聞いてみましょう。
文章の基本は、メイカラ公式YouTubeの動画でも解説しています。
PREP法についてよくある質問
- PREP法の悪い例で、一番多い失敗は何ですか?
-
最初の結論があいまいなことです。「〇〇は重要です」だけで終わると、何がどう良いのかが伝わりません。「何が・どうなるか」まで1文で言い切ると、そのあとの理由と具体例が生きてきます。
- PREP法の最後の結論は、最初と同じ文でいいですか?
-
同じ内容でかまいませんが、言い回しを少し変えたり、読み手の次の行動につなげたりすると、くり返しの印象が弱まり、締まりのある文章になります。
- PREP法は面接や小論文でも使えますか?
-
使えます。面接では「強み→理由→自分の体験→仕事でどう生かすか」の順で話すと伝わりやすくなります。小論文やレポートでも、最初に自分の考えを示し、根拠と例で支える組み立てに使えます。
- PREP法が向いていない文章はありますか?
-
物語や体験談のように流れや感情を楽しむ文章、気持ちを動かして行動を促すセールスの文章には向きにくいです。悩みの相談への返信では、先に気持ちを受け止める一言を置くと伝わりやすくなります。
- AIに書いてもらった文章にもPREP法は使えますか?
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使えます。結論は自分で決め、理由と具体例の候補をAIに出してもらい、事実と数字は自分で確かめるのがおすすめです。最後に、悪い例の4つに当てはまっていないかを見直しましょう。
まとめ|悪い例を知って、伝わるPREP法を身につけよう
PREP法の悪い例は、「結論があいまい」「理由に根拠がない」「具体例がぼんやり」「1文に詰め込みすぎ」の4つです。結論を言い切り、確かめられる根拠と具体的な場面を添え、1文1つの内容にすると、伝わる文章になります。
今日の一歩は、次に書く文章の最初の1文を「結論」にすることです。
AIで下書きを作るときも、何を伝えるかを決めることと、事実を確かめて仕上げることは人の役割です。自分の文章は、人に読んでもらうと、伝わらない所に気づきやすくなります。
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