Webライターが継続案件をもらうには?長く頼まれる人の動き方【例文つき】

Webライターが 継続案件をもらうには 長く頼まれる人の動き方

「1本目は喜んでもらえたのに、なぜか2本目の依頼が来ない」
「継続案件が1社だけで、ここが終わったらどうしようと思う」
そんなもどかしさや不安を抱えているWebライターは多いと思います。

継続して頼まれるかどうかは、文章の上手さだけで決まるものではありません。クライアントさんの側から見ると、「またこの人にお願いしたい」と思う理由の多くは、日々のやり取りの中にあります。

この記事は、すでにライターとして仕事をしている人に向けた内容です。継続案件につながる納品のたびの工夫と、継続をお願いするとき・断るときの伝え方を、メイカラの勉強会の実例とあわせて紹介します。例はライターの話が中心ですが、デザインや動画編集、SNS運用など、ほかの仕事でも考え方は同じです。

記事監修

久保田 亮(チャーリー)

株式会社メイカヒット代表。

2020年に副業でブログを始めて2年で月収100万円達成。
Webライターとしても上場企業のLPやコピーライティングの経験もあり。

現在はSEOを中心としたマーケターとして取引企業150社以上、顧問先5社。

田中 凌平

株式会社メイカヒット代表。

副業Webライターを1年経験後に独立。これまで上場企業を含めて幅広いジャンルのSEO記事やコラムを1,000本以上執筆した。

現在は年間150名以上に取材を実施する、日本インタビュアー協会認定インタビュアー。取材を通じて人や企業の価値・想いの言語化に貢献している。

目次

Webライターの継続案件は「書く力」と「やり取りのしやすさ」で決まる

晴れた午前、明るい事務所のテーブルで、ライターから届いた原稿を手に満足そうにほほえむ40代の女性ディレクター
フクロウ教授

継続して頼まれる人は、文章に加えて「一緒に仕事をしやすい人」でもあります。まずは基本の3つから見ていきましょう。

継続して頼まれる人に共通する3つの基本

2025年9月の勉強会で、Aさんは継続して頼まれる人の共通点を3つに整理していました。1つ目は、指示をよく聞いて丁寧に対応し、納期を守ること。2つ目は、報告・連絡・相談ができること。3つ目は、チャットの返信に適切なスピード感があることです。

3つ目について、Aさんはただ速いだけではだめだと言います。相手のメッセージを理解したうえで、的外れにならない返事を、ほどよい早さで返せるかが大切だそうです。

どれも当たり前に見えますが、毎回そろえ続けるのは意外と難しいと感じる人も多いでしょう。継続案件は、書く力と、毎回のやり取りで積み上がる安心感の両方でつかむものだと考えておくとよさそうです。

同じくらいの実力なら、手間のかからない人が選ばれる

2026年1月の勉強会で、Cさんはディレクターとして多くのライターと仕事をしてきた経験から、こんな話をしていました。どちらかのライターさんにお願いするのをやめなければならないとき、コミュニケーションにかかる手間が少ないほうを選ぶことも多い、というのです。

Aさんも、同じチームで見かけたやり取りを紹介していました。ディレクターからの修正依頼に、ライターが「何のことだか分かりません」とだけ返していたそうです。文字だけのやり取りは、顔を合わせて話すより強く受け取られやすく、そうした返事が続くと契約が終わってしまうこともあると言います。

文章の上手さは、ある程度のところまで来ると、ライターどうしで大きな差がつきにくくなります。その先で差になるのが、相手の手間をどれだけ減らせるかです。

フクロウ教授

クライアントさんは「書ける人」の中から、「頼みやすい人」に仕事を続けてお願いしています。

継続案件につなげるために、納品のたびにできる5つのこと

平日の昼、自宅の明るい書斎で、納品前のチェックリストにペンで印をつける30代の男性ライター
フクロウ教授

ここからは、次の納品からすぐに試せる5つの工夫を紹介します。どれも、相手の確認の手間を減らすためのものです。

1. 納品時に記事のURLとキーワードをまとめて添える

1つ目は、納品の連絡に、記事のURLだけでなく、狙うキーワードや案件の管理表のURLも添えることです。

ディレクターやクライアントさんは多くの案件を抱えているので、URLだけが送られてきてもすぐにどの記事か思い出せないことがある。Aさんはそう説明します。キーワード名や管理表のURLを添えるようにしたところ、「分かりやすい」と言われたそうです。

Cさんも、多くのライターに発注している人は、誰にどのキーワードを頼んだかを毎回一覧で探していると言います。納品の連絡は、相手がその1通だけで確認を始められる形にしておくと、受け取る側の負担が大きく減ります。

2. 質問は自分の案を添えてから聞く

2つ目は、質問や返信をする前に、一度立ち止まって考えることです。Aさんは、質問は相手の時間を使う行動だと言います。

たとえば「見出しの内容が薄いので、深掘りしてください」とだけ指示が来たとします。いきなり「どういう意味ですか?」と聞くと、考えるのを相手に任せているように見えかねません。かといって、なんとなく書き足して出し直すのも雑な印象になります。

勉強会で答えとして挙がったのは、入れたい内容を自分なりに1つ考えてから、「こういう方向で合っていますか?」と確かめる動き方でした。自分で考えた案を添えて相談すると、丁寧で前向きな人だという安心感につながります。

3. 一度言われたことを一覧にして、提出前に見直す

3つ目は、クライアントさんから受けた指示や修正依頼を、表計算のシートなどにまとめておくことです。Cさんは、まとめた内容を次の提出前のチェック項目にすると、やり取りの手間を抑えられると考えています。

同じ修正を2回されると、クライアントさんは「前にも伝えたのに」と感じてしまうもの。反対に、一度言われたことが次の記事できちんと直っていると、それだけで「話が通じる人」という信頼が育っていきます。

一覧は、取引先ごとにシートを分けておくと見返しやすいでしょう。表記のルールや、好まれる言い回しなども書き足していくと、自分だけの納品前チェック表になるはずです。

おさるくん

言われたことをメモしておくだけで、同じ修正を減らせるんだね。

4. 頼まれた範囲に小さなプラスアルファを1つ添える

4つ目は、頼まれた仕事に、小さな提案を1つ添えることです。2026年7月の勉強会で、Dさんは「信頼されるライターとは、相手の不安と手間を減らせる人」だと話していました。

Dさんが例に挙げていたのは、自分が持っている一次情報を記事に少し足し、ドキュメントのコメント欄で「こういう情報を持っているので加えてみましたが、いかがでしょうか」と提案する方法です。ここまで考えてくれる人だと感じてもらえると、信頼が少しずつたまっていくと言います。

大きな提案でなくてかまいません。ただ、相手によっては頼んでいないことを負担に感じる場合もあります。最初は1つだけ添えて、相手の反応を見ながら続けるかどうかを決めると安心です。

5. 返信の往復を1回減らす

5つ目は、やり取りの往復を少なくする返し方です。2025年2月の勉強会で、Bさんは日程調整の例を挙げていました。「次はいつ空いていますか?」と聞かれたら、「〇日の〇時から〇時までなら空いています」のように、選べる日時を先に出すと往復が1つ減ります。

返信の速さも大切です。Dさんによると、最初のやり取りが第一印象を決めるので、返信は24時間以内が目安です。すぐに長い返事ができないときも、「承知しました。〇日までにお返事します」の一言があれば、相手は安心できるはずです。

クライアントさんの返信を1往復でも減らすのが、クライアントワークの気づかい。Bさんはそう考えています。相手が次に何をすればいいかが一目で分かる返信を心がけると、やり取りの負担がぐっと軽くなります。

初回の納品後に継続をお願いするときの伝え方と例文

晴れた午後、緑の見えるカフェの窓際の席で、スマホでクライアントへのメッセージを打つ20代後半の女性ライター
おさるくん

自分から「続けてお願いします」って言ってもいいのかな?

継続をお願いしやすいタイミング

初回の仕事のあとに、自分から継続の希望を伝えるのは失礼なことではありません。クライアントさんの側も、新しいライターを探し直す手間を考えると、続けて頼める人がいるのは助かることが多いからです。

伝えやすいのは、1本目の修正が終わって「ありがとうございました」と言われたときや、フィードバックをもらったあとです。数本を納品して、記事の方向性が固まってきた時期も話を切り出しやすいでしょう。

お願いするときは、「続けたいです」だけで終わらせず、対応できる本数や時期など、相手が判断しやすい情報を添えるのがポイントです。継続の希望は、相手が「お願いします」と返しやすい形で伝えると通りやすくなります。

そのまま送れる継続のお願いの例文

〇〇の部分は、自分の状況や相手との関係に合わせて置き換えてください。

〇〇様

このたびは〇〇(例:記事の執筆)のご依頼をいただき、ありがとうございました。ご指摘いただいた〇〇(例:見出しの付け方)は、次からの記事にも生かしていきます。

もしよろしければ、今後も継続してお手伝いできればうれしいです。〇月は月〇本ほど対応できます。〇〇(例:構成づくりや画像の選定)もあわせてお受けできますので、必要なときはお声がけください。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

返事が「今は予定がない」でも、気にしなくて大丈夫です。丁寧に伝えておくと、次に記事が必要になったときに思い出してもらいやすくなります。

フリーランスが継続案件を断るときの伝え方と例文

平日の午前、明るいリビングのソファで、手帳を開いて今後の仕事の予定を考える50代前半の女性フリーランス
フクロウ教授

継続案件を手放すのは、悪いことではありません。伝え方を整えておけば、関係を保ったまま区切りをつけられます。

断る前に、条件を相談できないか考える

継続案件を続けるのが難しくなる理由は、単価が見合わない、本数が増えて手が回らない、ほかの仕事に力を入れたい、などさまざまです。理由によっては、断る前に条件を相談するという道もあります。

たとえば単価が理由なら、次の契約の更新のタイミングで、単価や作業の範囲を相談してみる。本数が理由なら、「月〇本までなら続けられます」と伝えてみる。相手にとっても、慣れたライターが続けてくれるほうが助かる場合は多いものです。

それでも条件が合わないときは、無理に続けなくてかまいません。相談しても合わなかったときに、はじめて「断る」を選ぶ順番にすると、後悔が少なくなります。

単価の上げ方や、交渉の切り出し方の例文は、こちらで紹介しています。

関係を壊さない断り方の例文

断るときに伝えたいのは、これまでのお礼、いつまで対応するか、相手が困らないための配慮の3つです。〇〇の部分は、自分の状況に合わせて置き換えてください。

〇〇様

いつも継続してご依頼いただき、ありがとうございます。〇〇(例:この1年)お仕事をご一緒できて、多くのことを学ばせていただきました。

大変心苦しいのですが、〇〇(例:ほかの業務との兼ね合い)により、〇月納品分をもって、こちらのお仕事を終了させていただきたく、ご連絡いたしました。

〇月までにお預かりしている記事は、これまでどおり責任を持って仕上げます。後任の方への引き継ぎで、表記のルールや進め方のメモが必要でしたら、まとめてお渡しします。

勝手なお願いで申し訳ありません。これまで本当にありがとうございました。

連絡は、終了したい時期の1か月前ほどを目安に、早めに入れておくと相手も次の準備がしやすくなります。返事をしないまま連絡を絶つのは、相手に大きな負担をかけるので避けましょう。

クラウドソーシングを通した案件では、契約の途中で終えるときに、サービス上の手続きや相手の同意が必要な場合があります。終了を伝える前に、使っているサービスの規約を確認しておくと安心です。

おさるくん

お礼と、いつまでやるかと、引き継ぎの配慮。この3つを伝えればいいんだね。

継続案件があっても、一つの取引先に頼りきらない

晴れた午前、明るいシェアオフィスの窓際で、ノートに付箋を並べて取引先と次の仕事を整理する30代の女性ライター
フクロウ教授

継続案件は心強い存在ですが、それだけに頼ると、終わったときの影響が大きくなります。

継続案件は、ある日突然終わることもある

フリーランス協会の「フリーランス白書2026」によると、フリーランスが仕事を見つける経路の2位は「過去・現在の取引先」で58.3%でした(2025年11月調査・1,426人)。続けて頼んでくれる取引先は、多くのフリーランスにとって大切な仕事の入り口です。

一方で、継続案件はライターの側に理由がなくても終わることがあります。2025年9月の勉強会では、Eさんが、続いていた案件がメディアのリニューアルで外注をいったん止めることになった、と話していました。Eさんは「継続があるから大丈夫」と思って応募を休んでいたことを振り返り、応募は続けなければと実感したと言います。

Bさんによると、案件が切れてから探し始めると、採用されて1本目の報酬が入るまでに2〜3か月かかることもあるそうです。継続案件が順調なときこそ、次の仕事の入り口を細くでも残しておくことが、収入の波をやわらげます。

応募したい先を、いつも3〜4つ持っておく

Bさんは、手が空いたら応募したいと思えるメディアを、いつも3〜4つほど持っているそうです。今の案件に満足していても、案件探しは続けておいたほうがいいと言います。

応募したい先を持っておくと、ひとつの案件が終わっても「次に当たってみよう」と思えるもの。Bさんは、この気持ちの余裕が不安を減らしてくれると考えています。

Bさんは、自分が納品したメディアをときどき見に行くようにしているそうです。メディアの記事は更新されているのに自分への依頼が止まっているなら、求められている文章と違ったのかもしれない、と振り返るきっかけになるそうです。

仕事が途切れたときの考え方や、まずやることは、こちらで紹介しています。

長く頼まれる関係は、一人で抱えない働き方から育つ

晴れた昼、緑の多いテラスのある交流スペースで、コーヒーを手に仕事の話をする30代の男性と40代の女性のフリーランス
フクロウ教授

継続案件の土台は、人と人との信頼です。その信頼は、一人で机に向かっているだけでは育ちにくいものかもしれません。

関係で仕事をもらうなら「人としてどうか」が大事

メイカラ代表の久保田は、2026年9月30日のYouTubeライブで、関係性で仕事をもらっていくなら、人としてどうかがとても大事だと話していました。相手に心から興味を持つ、約束を守る、TPOをわきまえる。そうした当たり前の行動をきちんと続けるのが大切だと言います。

この記事で紹介してきた工夫も、突きつめると相手への思いやりです。納品の連絡を分かりやすくするのも、質問に自分の案を添えるのも、相手の時間を大切にする姿勢の表れだと言えます。

フクロウ教授

継続案件は、テクニックより「この人と続けたい」と思ってもらえる関係から生まれます。

仲間がいると、自分のやり取りを見直せる

とはいえ、自分のやり取りが相手にどう映っているかは、一人ではなかなか分かりません。返信の速さや言い回しが「普通」なのかどうかも、比べる相手がいないと判断しにくいものです。

Aさんが開いた勉強会でも、後半は参加者どうしでクライアントワークの経験を出し合う時間になっていました。途中経過を報告したら喜ばれた話や、継続案件が終わった話を聞くと、自分の動き方を見直すヒントが見つかります。久保田もライブで、一人でやるとかなりきついけれど、仲間がいると一気に進む、と伝えていました。

紹介で仕事が生まれる関係のつくり方は、こちらで紹介しています。

取引先とのやり取りや、次の仕事の入り口づくりを一人で抱えていると、どこで止まっているのかが見えにくくなります。いまの働き方を、一度タイプで確かめてみるのも一つの方法です。

一人で抱えがちな働き方か、タイプでわかる

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Webライターの継続案件でよくある質問

ライターを始めたばかりでも、継続案件はもらえますか?

もらえる可能性は十分にあります。クライアントさんが継続を決めるときは、経験の長さより、納期を守る、指示どおりに書く、返信が丁寧といった基本を見ていることが多いからです。初回の納品のあとに、この記事の例文のように継続の希望を伝えてみてください。

継続案件の単価が低いときは、どうすればいいですか?

数か月続いて信頼ができてきたら、契約の更新のタイミングで単価や作業の範囲を相談してみる方法があります。相談しても見合わないときは、ほかの案件に応募しながら、少しずつ入れ替えていくのも一つの道です。Webライターの単価の相場は、こちらで紹介しています。

継続案件があるのに稼げないのはなぜですか?

1社あたりの本数が少ない、文字単価が低いといった理由で、継続案件がいくつあっても収入が伸びにくいことがあります。かかった時間で割って時給を出してみると、続ける案件と見直す案件が分かれて見えてくるでしょう。構成づくりや取材など、記事の成果に近い仕事を増やすのも、1本あたりの単価を上げる方法の一つです。

継続案件が増えすぎて、一人で回らないときはどうすればいいですか?

対応できる本数を取引先に正直に伝え、無理な数を引き受けないのが、結果的に信頼を守ることにつながります。そのうえで、調べものや画像の選定など、自分でなくてもできる作業は、信頼できる人に任せるのも一つの方法です。任せ方や依頼文の例は、こちらで紹介しています。

まとめ:Webライターの継続案件は「相手の手間を減らす」積み重ねでつかもう

晴れた午前、本棚のある明るい窓際の席で、手帳に来月の予定を書き込みながら穏やかにほほえむ40代の男性ライター
  • 継続して頼まれるのは、書く力に加えて、納期・報連相・返信の基本がそろっている人
  • 納品時のURLとキーワード、案を添えた質問、言われたことの一覧、小さな提案、往復を減らす返信で、相手の手間を減らせる
  • 継続のお願いは、対応できる本数などを添えて、相手が返事しやすい形で伝える
  • 断るときは、条件の相談を先に考え、お礼・終了の時期・引き継ぎの配慮を伝える
  • 継続案件があっても、応募したい先をいつも持ち、一つの取引先に頼りきらない

継続案件は、毎回のやり取りで積み上がる信頼から生まれます。一人で抱え込まず、仲間と経験を分け合いながら、長く頼まれる関係を育てていきましょう。

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